コスコ・シッピング・バルク

    2023年3月22日

    《連載》ドライバルク専用船事業の展望⑧石炭船、NSユナイテッド海運・今岡孝之 資源エネルギーグループリーダー、石炭火力混焼の輸送需要にも対応

     — NSユナイテッド海運の電力会社向け石炭輸送の体制は。  「当社は2019年、エネルギー輸送業務における営業力の強化を図るため、石炭グループと油送船グループを統合して『資源エ続き

    2023年3月15日

    《連載》ドライバルク専用船事業の展望⑦石炭船、日本郵船・黒沢敦彦燃料炭グループ長、LNG燃料船発注で電力安定供給に貢献

     — 日本郵船の燃料炭事業の現況は。  「幅広浅喫水のポストパナマックス・バルカーを30隻程度運航しており、このうちの7〜8割を電力会社向けの専用船・専航船に投入している。このほ続き

    2023年3月8日

    《連載》ドライバルク専用船事業の展望⑥チップ船、日本郵船・岸剛史製紙原料グループ長、環境と品質向上推進、新技術も積極導入

     — チップ船の運航規模と構成は。  「現在30隻を運航し、船型は360万立方フィート(CFT)程度の中型船と430万CFT以上の大型船が半々だ。チップ船も大型化が進んできたが、続き

    2023年3月2日

    《連載》ドライバルク専用船事業の展望⑤石炭船、川崎汽船・大西慶電力・海洋事業グループ長、COA用幅広船隊サービスを継続

     — 電力会社向け石炭船事業の概要は。  「当社は国内電力会社向けの幅広浅喫水石炭船隊を30隻弱運航している。船型は9万載貨重量トン前後で、2018年から20年にかけ続き

    2023年2月27日

    《連載》ドライバルク専用船事業の展望④石炭船、商船三井・作間淳児電力・風力エネルギー事業群第一ユニット長、LNG燃料・風力装置を電力会社に提案

     — 商船三井の電力炭輸送船隊は。  「幅広船の9万〜14万重量トン型を35隻運航している。このうち自社船の割合は2割程度で、用船は船主5社と契約している。石炭船は毎回日本に寄港続き

    2023年2月20日

    《連載》ドライバルク専用船事業の展望③チップ船、商船三井ドライバルク・蓮実学執行役員、荷主開拓推進、船腹を有効活用

     — 商船三井本体で行っていたチップ船事業を2021年4月に発足した商船三井ドライバルクに移管した。同事業の現在の体制は。  「商船三井時代は木材チップ船部でチップ船のみを扱って続き

    2023年2月15日

    《連載》ドライバルク専用船事業の展望②チップ船、次期更新に向け環境対応船検討、中国・バイオマス需要増で新方式も

     邦船社が国内製紙会社向けの原料輸送に投入している木材チップ専用船は、2010年以前に竣工した30隻以上が退役する2020年代後半に次のリプレースの山が到来する。これに向けてチップ続き

    2023年2月13日

    《連載》ドライバルク専用船事業の展望①石炭船、新造再開機運、環境対応船に更新、輸送需要は長期的に減少へ

     国内電力会社向けの石炭船の発注再開に向けた機運が高まりつつある。脱炭素化をめぐる石炭火力の行方の不透明さなどからここ数年発注がストップしていたが、石炭火力が低炭素化を図りながら今続き

    2022年10月11日

    《連載》ドライバルク貨物の動向⑥<木質バイオマス>、近海船不足で輸送船大型化傾向、需要増も供給制約がネック

     木質バイオマスはカーボンニュートラル(炭素中立)なエネルギーとしてバイオマス発電に利用されており、主に近海船(1万重量トン前後の在来船)やハンディバルカーなどで輸送されている。P続き

    2022年9月30日

    《連載》ドライバルク貨物の動向⑤<鋼材>、運賃改善傾向も船腹不足長期化観測、中国・タイ向けが今年減少

     鋼材は邦船社が運航する近海船(1万重量トン前後の在来船)において日本発アジア向け往航の主要な貨物だ。輸送船社にとって鋼材は、荷動きと運賃が比較的安定している貴重な貨物である一方、続き

    2022年9月26日

    《連載》ドライバルク貨物の動向④<木材チップ>、コロナ禍の落ち込みから回復基調、新興国の成長と通販・環境需要が追い風

     製紙原料用の木材チップは日本のほか中国や欧州が主な需要国で、供給国はベトナム、豪州、ブラジル、チリ、米国など。チップの海上荷動きはコロナ禍による紙の消費量の急減で落ち込んだが、コ続き

    2022年9月21日

    《連載》ドライバルク貨物の動向③<石炭>、ロシア炭禁輸でトレードが変化、代替調達先として豪州炭需要拡大

     ケープサイズから近海船まで幅広い船型で輸送されている石炭は今年、ロシアによるウクライナ侵攻の影響を受け、世界全体のトレードが大きく変化した。欧州各国や日本のロシアへの制裁を背景に続き

    2022年9月8日

    《連載》ドライバルク貨物の動向②<鉄鉱石>、中国経済の回復の遅れが足枷に、経済刺激策による輸送需要回復期待

     大型バルカーの主要貨物である鉄鉱石の輸送需要は今年冴えない展開が続いている。最大の需要国である中国のゼロコロナ政策を背景とする経済停滞が鉄鉱石輸入量回復の足枷となった。今後は中国続き

    2022年9月2日

    《連載》ドライバルク貨物の動向①<穀物>、新興国を中心に需要は堅調、ウクライナ侵攻は荷動きにマイナス影響

     ドライバルクの主要貨物の動向を読む連載の第1回は、今年世界で大きな注目を集めた穀物。新興国の経済発展と人口増加による需旺盛な需要が続く中、戦争によってウクライナ、ロシアからの穀物続き

    2022年1月19日

    《連載》ドライバルクを考える⑧、日本郵船・鹿島伸浩常務執行役員、LNG燃料化はパナマ型以上で進行

     日本郵船の鹿島伸浩常務執行役員(ドライバルク輸送本部長)は、ドライバルク部門のLNG燃料船への移行について、「ポストパナマックスとパナマックスもケープサイズから1~2年遅れてLN続き

    2021年12月17日

    《連載》ドライバルクを考える⑦、川崎汽船・浅野敦男副社長、COAも含め代替燃料船に更新投資

     川崎汽船の浅野敦男副社長(ドライバルク事業ユニット統括)は、今後のドライバルク船の船隊整備について、「大型船については専用船のリプレースにしっかりと取り組み、その中で環境対応のL続き

    2021年12月9日

    《連載》ドライバルクを考える⑥、商船三井・田中利明専務、市況は長期的に過去平均以上で推移

     商船三井の田中利明専務(ドライバルク営業本部長)は、ドライバルク市況の今後の見通しについて、船腹供給過多が解消されたことで「長期的に過去の平均プラス・アルファの水準で落ち着くと期続き

    2021年12月2日

    《連載》ドライバルクを考える⑤、NSユナイテッド海運・谷水一雄社長、「スコープ1」関連貨物に注目

     NSユナイテッド海運の谷水一雄社長は、世界的な脱炭素化によるドライバルクの荷動きへの影響について「鉄鉱石・石炭の減少に加え、脱炭素化の過程でドライバルクからリキッドへの輸送需要の続き

    2021年11月25日

    《連載》ドライバルクを考える④、乾汽船・乾康之社長、次世代環境船見極めで投資当面凍結

     ハンディバルカー船社の乾汽船の乾康之社長は今後の投資方針について、「ハンディバルカー部門の次世代環境対応船の方向性に答えが出たと思えるまで新造発注に動くつもりはなく、それは船価が続き

    2021年11月19日

    《連載》ドライバルクを考える③、川崎近海汽船 久下豊社長、脱炭素は中小型船市況に追い風、排出権が課題

     川崎近海汽船の久下豊社長は近海船を含む中小型バルカー部門の脱炭素化の影響について、需要と供給の両面でプラスの影響が多いとしつつ、「ゼロエミッション船への移行が遅れれば排出権を購入続き