船主、船種別投資判断

    2021年9月7日

    《連載》船主・銀行座談会③、瀬野汽船/百十四銀行、日本向け長期用船の軸は不変

    ■専門組織設置は成功  司会 百十四銀行は船舶ファイナンス室を立ち上げた。現在までの成果や手応えはどうか。  久米 2021年3月末の海運業貸出残高は2995億円。前年同期比でプ続き

    2021年9月6日

    《連載》船主・銀行座談会②、瀬野汽船/百十四銀行、LNG燃料船に備え売船益を貯蓄

    ■売船資金を留保  司会 ドライバルク市況が好調だが、瀬野汽船の現在の投資方針は。  瀬野 中古売船価格が上昇しているので、当社では船齢13~15年になる用船期間満了船の売船を進続き

    2021年9月3日

    《連載》船主・銀行座談会①、瀬野汽船/百十四銀行、コロナ禍で船舶管理能力が重要に

     瀬野汽船(愛媛県今治市)が初めて鋼船を建造したのは1956年(昭和31年)で、同船を対象として初めての船舶融資を受けた。ファイナンスしたのは百十四銀行(香川県高松市)だった。以来続き

    2021年5月27日

    《連載》展望 船主ビジネス⑪、三徳船舶・多賀社長インタビュー、中国建造30隻、不動産投資も拡大

     大阪に本社を置く大手船主の三徳船舶は、中国での新造船建造、資源・穀物メジャーなど海外用船者との直接取引に早くから着手するなど、特色ある経営方針で注目されてきた。中国建造の1番船は続き

    2021年4月30日

    《連載》展望 船主ビジネス⑩、国内船主、資金調達環境は良好、船主や案件によって選別の傾向も

     国内船主(船舶オーナー)の資金調達環境は良好だ。地銀を中心に船舶融資に前向きな金融機関が多いからだ。ただ一定の制約もあり、船主経営者からは、中国造船所での建造や短期用船の案件は借続き

    2021年4月23日

    《連載》展望 船主ビジネス⑨為替リスクヘッジ派が増加、国内船主、円高気にせず経営も

     国内船主(船舶オーナー)の為替対策が進んでいる。為替相場の読みが難しく、円高時の経営に与える打撃も大きいだけに、為替リスクをヘッジする方針の船主が増えている。「大半がドル建ての借続き

    2021年4月13日

    《連載》展望 船主ビジネス⑧、国内船主、大半が中国建造を視野、船価競争力に抗えず、技術力も向上

     中国造船所での建造を視野に入れる国内船主(船舶オーナー)が増えている。日本造船所に比べて船価面での競争力がある上、懸念されてきた技術力についても底上げされているからだ。現在は中国続き

    2021年3月16日

    《連載》展望 船主ビジネス⑥、国内船主の大半、中古船購入への関心薄く、品質不安などで

     国内船主(船舶オーナー)の多くは、中古船購入への関心が薄い。新造船と比べて船価に割安感があり、環境規制に伴う船の陳腐化リスクも小さく、用船短期化への対応にもなる中古船をマーケット続き

    2021年3月3日

    《連載》展望 船主ビジネス⑤、有望投資先は環境対応船、中古船や超高額船を推す声も

     国内船主(船舶オーナー)の経営者は有望投資先をどこに見出しているのか―。本紙が船主経営者に聞き取り調査したところ、船価面で投資妙味が出てきたNOx3次規制(ティア3)対応の新造船続き

    2021年2月24日

    《連載》展望 船主ビジネス④、中古船に軸足、短期用船で回す、福永海運・福永社長インタビュー

     国内船主(船舶オーナー)の福永海運(大分県佐伯市)は、今後の投資の軸足を中古船に移し、用船契約も短期化させる方針だ。自ら船を仕込み、短期で船を回せるのが「本物の船主」(福永庄一朗続き

    2021年2月16日

    《連載》展望 船主ビジネス③、クミアイ・ナビゲーション、黒柳MDに聞く、LNG・LPG焚き船が投資目標

     くみあい船舶が100%出資するシンガポール船主、クミアイ・ナビゲーションは引き続き環境対応船への投資を検討していく。具体的には発注済みのLPG焚き大型LPG船(VLGC)に続き、続き

    2021年2月5日

    《連載》展望 船主ビジネス②、LNG燃料バルカーに投資、瀬野汽船・瀬野社長インタビュー

     環境規制の強化に伴う船の陳腐化リスクへの懸念もあり、世界的に新造発注が低迷している。国内船主の瀬野汽船(愛媛県今治市)は、水素やアンモニアなど新燃料の実用化はまだ先になると判断。続き

    2021年2月3日

    《連載》展望 船主ビジネス①、焦点はオペの信用力、用船料、今年の投資案件、条件面が課題に

     今年も国内船主(船舶オーナー)の投資案件不足が続くのか―。本紙が船主経営者に聞き取り調査したところ、案件はあるが条件面がポイントになるとの回答が多かった。船主間の競争激化、市況低続き

    2021年1月21日

    《連載》船主税務トピックス(22)、船舶の時価論争<3>、税理士法人タクトコンサルティング 税理士 杉山正義氏

    (前回からの続き) ■論点③:定期用船契約の経済価値の評価 1.評価の必要性  本裁判では、被告(国)と原告(納税者)の依頼した鑑定業者とは別に、5社の国内鑑定業者に対して船価続き

    2021年1月18日

    《連載》船主税務トピックス(21)、船舶の時価論争<2>、税理士法人タクトコンサルティング 税理士 杉山正義氏

    (前回からの続き) ■論点①:課税当局の評価通達136の運用 2.本裁判での主張  前回説明した課税当局の評価通達136の運用に関し、本裁判で、被告(国)は別事件(固定資産税の続き

    2021年1月14日

    《連載》船主税務トピックス⑳、船舶の時価論争<1>、税理士法人タクトコンサルティング 税理士 杉山正義氏

     税務上の船舶の時価論争は、その争い方が特徴的である。  今般、筆者は贈与税の算定基礎となった船舶の時価の妥当性が争点となった事件において、原告(納税者)補佐人税理士として意見陳述続き

    2021年1月8日

    《連載》船主調査⑫<最終回>、国内外オペに条件改善求める、銀行には中国建造などで柔軟対応を

     国内船主(船舶オーナー)は取引先に何を求めているのか―。国内外のオペレーターに対しては、用船料の引き上げ、用船期間の長期化など条件改善を求める声が多かった。リスクが船主に寄り過ぎ続き

    2020年12月9日

    《連載》船主調査⑪、今後も地銀中心に資金調達、メガのドル調達力に期待の声も

     国内船主(船舶オーナー)は船舶建造資金の調達で、地元の地銀を「長年にわたって取引実績があり、船主業への理解がある」(船主経営者)と高く評価している。今後も地銀中心にファイナンス手続き

    2020年11月30日

    《連載》船主調査⑩、国内船主、将来は中国建造も視野に、船価差無視できず

     国内船主(船舶オーナー)は一部の例外を除き、新造船を国内造船所で建造してきた。しかし、船主が主力とするバルカーでは中国造船所の台頭が著しく、船価は最大で20%も低いとされる。国営続き

    2020年11月9日

    《連載》船主税務トピックス⑲、圧縮記帳と特別償却の適用を巡る争い、税理士法人タクトコンサルティング 税理士 杉山正義氏

     本稿では、租税特別措置法(以下「措法」という)65の8の「特定の資産の譲渡に伴い特別勘定を設けた場合の課税の特例」(以下「特別勘定を設定する方法」という)による船舶の圧縮記帳を意続き