2024年4月9日無料公開記事洋上風力発電

青森港・酒田港指定に向けた手続きへ
洋上風力発電基地港湾

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 交通政策審議会港湾分科会は8日、第28回洋上風力促進小委員会を開催した。青森港と酒田港を基地港湾に指定することを確認した。今後、国土交通大臣による指定に向けた手続きを進める。
 青森港と酒田港の基地港湾指定について議論した。事務局側は両港の港湾計画や、基地港湾の指定に関する各規準と適合している旨を説明し、委員会側は事務局案への異議なしとして、手続きを進めることで決着した。
 基地港湾の指定の基準である「港湾計画における『海洋再生可能エネルギー発電設備等の設置および維持管理の拠点を形成する区域』の位置づけ」「係留施設および荷捌き施設に必要な面積・地盤の強度」「係留施設の構造の安定」「当該港湾の利用状況と周辺の再エネ導入量の現況・将来見通し」「2以上の者の利用見込み」について両港はいずれも満たしている旨が確認された。
 両港では海洋再生可能エネルギー発電設備などの導入促進に向け、港湾計画を変更しており、青森港は油川地区に、酒田港では外港地区に「海洋再生可能エネルギー発電設備等の設置および維持管理の拠点を形成する区域」を位置付けている。
 また、両港における洋上風力発電設備の効率的な輸送・建設を可能とするための港湾整備事業が2024年度新規事業として採択された。24年度から27年度までの事業期間で岸壁整備や地耐力強化などを行う。総事業費は青森港が123億円、酒田港が122億円。
 利用見込みについて、青森港では現在公募中の「青森県沖日本海(南側)」や、有望な区域に整理されている「青森県沖日本海(北側)」、準備区域に整理されている「青森県陸奥湾」を挙げた。酒田港では、公募中の「山形県遊佐町沖」と有望な区域に整理されている「山形県酒田市沖」を挙げた。

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