2020年9月9日日本の造船はどこへ
《連載》日本の造船はどこへ
造船戦略の分かれ目⑤
多角化戦略は少数派に
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事業多角化は、造船所の経営戦略として王道だった。事業を非造船分野に拡げることで、造船産業特有の市況変動リスクをヘッジすることは、不況が数年おきに訪れる造船業の過去の歴史でも、一定の効果が証明されていたからだ。だが今回の造船不況では、日本の造船所は逆に、事業を造船業に純化してきた。
総合重工は過去の長い歴史の中で、造船不況のたびに事業多角化を推し進め、現在の複合事業体を形成した。だが一昨...
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