2020年9月8日日本の造船はどこへ
《連載》日本の造船はどこへ
造船戦略の分かれ目④
ニッチ戦略、不況の好機と技術リスク
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かつて欧州造船業が生き残るために進んだ道は、客船とエンジニアリングだけではなかった。もう1つが、ニッチ市場だった。アジアの造船国が攻め込みにくい小規模の特殊船市場を囲い込み、その後も生き残った造船所がいくつもあった。生産規模を追い求めずに、特定市場の中でコンスタントに代替建造を追う経営戦略は、日本の造船所でも採用している。
バルカーやタンカーなどの大宗船市場で主力造船所が中国や韓国と激...
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