1. コラム

青灯

海事プレスの記者陣によるコラム。

2018年12月18日

【青灯】日本造船の脱クラスター

◆今年、日本の中で造船業に対して常に投げかけられてきた問いは、「日本海事クラスターの中でこのままだと造船業が脱落する」あるいは「もう脱落しつつある」というものだった。指摘の1つは技続き

2018年12月17日

【青灯】2018年は準備の年

◆早いもので今年もあと2週間あまり。海事業界の皆様もそろそろ今年1年を振り返り始めていることと推察する。好調な1年を過ごされた方がいる一方、あまり良い年ではなかったなという向きもあ続き

2018年12月14日

【青灯】ビッグイベントと輸入港

◆2025年の大阪万博の開催が決まった。会場となる夢洲を中心に大阪経済の活性化が進み、海外からの旅行者も増え、港湾のにぎわい振興も見込まれる。今後はカジノを含む統合型リゾート(IR続き

2018年12月13日

【青灯】SOx議論は年越し

◆舶用機器の1年を振り返ってみると、2018年における硫黄酸化物(SOx)スクラバーの受注増はやはりインパクトが大きかったと感じる。大手スクラバーメーカーは今年だけで数百台のスクラ続き

2018年12月12日

【青灯】キーワードは感謝と応援

◆今年も残すところ20日。1年を振り返るこの時期、日経トレンディの恒例企画「2018年ヒット商品ベスト30」は、第1位に「安室奈美恵」を選んだ。歌姫の引退劇に日本中が湧いた理由は「続き

2018年12月11日

【青灯】海の銀座通り

◆曽野綾子氏の「パリ号の優雅な航海」という短編小説を読んだ。ある作家が、マラッカ・シンガポール海峡(マ・シ海峡)で灯台やブイなど航路標識の整備を行う“パリ(インドネシア語で「南十字続き

2018年12月10日

【青灯】ハード・仕組み・意識

◆船を安全に運航することに尽きる―。海運会社の海務部門への取材で「取組課題は?」を尋ねると必ずこの答えが返ってくる。それも当然のこと。あらゆる海運ビジネスの基盤となっているのが安全続き

2018年12月10日

【青灯】規模とITによる差別化

◆ハパックロイドが先日公表した新たな中期戦略「ストラテジー2023」には2点ほど、面白いと感じた点があった。1点目は「業界再編が一巡し、規模拡大で得られるスケールメリットは徐々に低続き

2018年12月7日

【青灯】数字に表れない日本造船業の力

◆ここ数日は12月らしからぬ気候が続いていたが、カレンダーの紙袋持って得意先回りをする営業マンの姿を電車などでも多く見かけるようになり、1年の終わりを実感させる。記者の取材先の造船続き

2018年12月6日

【青灯】あふれる需要、どうさばく

◆人手不足による影響をいろいろな方面で聞く。物流ではこれまでの報道の通り、海上コンテナを陸送するトラックのドライバー不足があらゆる場面でボトルネックとなっている。そのため、ドレージ続き

2018年12月5日

【青灯】万博で変化する関西

◆2025年国際博覧会(万博)の開催地が大阪に決まった。だが決まる直前までは、本当に大阪が勝ち取れるかどうか、関西で自信を持って言える人はどれだけいただろうか。本命と言われたフラン続き

2018年12月4日

【青灯】貿易電子化、どう進む

◆海運業界では今、デジタルプラットフォームが百花繚乱という状況になりつつある。「デジタライゼーション」が業界全体のキーワードになって数年経つが、勢いはとどまるところを知らない。コン続き

2018年12月3日

【青灯】海賊対処活動の拠点ジブチを訪問

◆ジブチで展開されている日本の海賊対処活動を視察する、日本船主協会と国際船員労務協会、全日本海員組合による訪問団に同行し、取材させていただいた。同国への訪問は記者は初めてだったが、続き

2018年11月30日

【青灯】再生可能からクリーンへ

◆ノルウェーの海運会社フッティルーテンが、魚の死骸をはじめとする有機性廃棄物を分解して得られる液化バイオガスを、燃料として使用する計画を発表した。2021年までに同社が運航するクル続き

2018年11月29日

【青灯】為替にさらされる造船収益

◆今年も造船業は為替に一喜一憂する1年だった。3月末にかけて急速に円高ドル安が進み、前期決算では専業造船所も含めて多くの造船所が赤字に陥った。その後1ドル=110円台の円安に戻り、続き

2018年11月28日

【青灯】船主が探る「日本以外の選択肢」

◆この秋、瀬戸内海の船主を中心に多くの船主経営者から話を聞いた。その一部を紹介したい。まず、多くの経営者の口から出たのは、中国造船所での建造についてだった。 ◆「国内船主が中国造船続き

2018年11月27日

【青灯】日本郵船が描く「未来の船」

◆日本郵船が新たな環境コンセプトシップ「NYKスーパーエコシップ2050」を発表した。2009年に発表した「NYKスーパーエコシップ2030」を、その後10年間の技術の動向などを踏続き

2018年11月26日

【青灯】2030年の日本港湾は?

◆日本港湾の方向性をまとめた中長期政策「PORT2030」。1995年の長期政策「大交流時代を支える港湾」以来、23年ぶりの中長期的な構想となり、関係者からの期待も集まっている。2続き

2018年11月22日

【青灯】バランスの取れた議論を

◆IMO(国際海事機関)では、バラスト水処理装置の搭載や、硫黄酸化物(SOx)の全海域規制の発効に関する議論が一段落したばかりだが、環境保護の議論に終わりはない。船舶が次に検討すべ続き

2018年11月21日

【青灯】予想外の市況と対峙

◆短期の契約でつないで凌ぐ日々が続いている。中長期の定期貸船契約が満了し返船された保有船を短期で貸船しながら、売り時を待つ船主の話ではない。記者の通勤定期の話だ。弊社では定期代が半続き