海事プレスの記者陣によるコラム。
2019年6月3日
◆「足元を固める時期」。最近、造船所の経営者からそうした公式コメントを聞くことが多い。近年は工事の混乱などに陥った造船所が多く、組織の力や設計、生産現場の力が想定以上に弱っているこ…続き
2019年5月31日
◆ロシア・サンクトペテルブルクのバルチック造船所で今月、国営原子力会社ロスアトムの原子力砕氷船“ウラル”が進水した。北極西部の航行を年間を通じて可能にする取り組みのなかで、新たなス…続き
2019年5月30日
◆港湾周辺の交通混雑と、ドライバー不足への対応として、日本でも港湾と鉄道の連携強化を進めていくべきだという声をよく聞く。欧米諸港ではオンドックレールがあるターミナルが多く、背後圏へ…続き
2019年5月29日
◆働き方改革の一環で、企業には有給消化や連休取得の促進が求められている。今年4月から、年5日の年次有給休暇の取得が義務化された。今年は新天皇の即位により、ゴールデンウィークが初の1…続き
2019年5月28日
◆最近、「3万年前の航海徹底再現プロジェクト」という取り組みを知った。3万年前にわれわれの祖先が台湾から琉球列島へ渡ってきた航海を、現代で再現しようというものだ。国立科学博物館によ…続き
2019年5月27日
◆SOx規制対策の主役となる硫黄分0.5%以下の規制適合油は、燃料の需要家である船社などによる手配がこれから本格化する。2020年1月に発効する規制だが、その日から確実に規制を遵守…続き
2019年5月24日
◆その年の最も優れた船を決める「シップ・オブ・ザ・イヤー」。日本船舶海洋工学会の主催で、発表会と選考会が先週開催された。29回目の今回もさまざまな船の応募があり、大賞には商船三井が…続き
2019年5月23日
◆廃プラスチックの処分を巡り、世界各国が揺れている。日本では今月環境省が各自治体に対し、事業者から出る産業廃棄物の廃プラを自治体で焼却処分することを求める通知を出すことを決めたとい…続き
2019年5月22日
◆先日、シンポジウムの取材で会場のある大阪港を訪れると、天保山岸壁に外国のクルーズ客船が停泊していたのが見えた。写真を撮っておこうと思って、岸壁まで近づいてみると、客船のすぐ近くに…続き
2019年5月21日
◆今週、愛媛県今治市で2年に1回の海事展「バリシップ2019」が開催される。時が経つのは早いもので、今回で6回目。第1回大会があのリーマンショック直後の2009年開催なので、今年で…続き
2019年5月20日
◆IoT(モノのインターネット)の発展が期待されているが、その下地が平成の時代につくられたという考え方ができると思う。あらゆる情報がデジタル化され、そのデジタル情報がインターネット…続き
2019年5月17日
◆先日、地元の商店街で明治が新商品の「おいしい低脂肪乳」と乳飲料の「おいしいミルク」900mlを一本ずつ無料配布していた。新商品のPRの一環で行われた今回の無料配布だが、一番気にな…続き
2019年5月16日
◆毎年、主要アライアンスや船社のサービス体制を定期的にチェックしているのだが、今年度のサービス体制を昨年のものと比較すると、ある傾向があることに気が付いた。多くのサービスで投入船の…続き
2019年5月15日
◆オランダの作業船建造大手ダメン・シップヤーズのビジネスモデルは独特なことで知られる。売れる船型を見極めて事前に船体部と機関部をストックボートとして建造しておき、受注を得てからオプ…続き
2019年5月14日
◆邦船大手(日本郵船、商船三井、川崎汽船)の2019年3月期決算は、商船三井が前の期比増益を達成したが、川汽は営業損益段階、郵船は経常損益段階から赤字と全体的には厳しい結果に終わっ…続き
2019年5月13日
◆開港160周年を迎える横浜港ではこの秋、新本牧ふ頭の整備というビッグプロジェクトが始動する。国と横浜市が3000億円以上を投じ、高度な流通加工機能を有するロジスティクス施設と、世…続き
2019年5月10日
◆「アンダーアース・アンダーウォーター 地中・水中図絵」というタイトルの絵本を見つけた。「マップス 新・世界図絵」で有名になった絵本作者の作品。赤い表紙からめくると地面の世界、青い…続き
2019年5月9日
◆国内の船や海に関する施設・アクティビティを観光資源として活用する「海事観光」に関する取組が加速している。海事局は昨年9月に、海事分野での観光施策の取組を加速化させ、その状況を戦略…続き
2019年5月8日
◆この先、陸上の海技人材像の模索が進むことになりそうだ。先月末に本紙で平成の時代を振り返る記者座談会を行った中で、平成は円高進行とともに船員の外国人化が進み、特にフィリピン依存が高…続き
2019年5月7日
◆本稿は大型連休直前に執筆しているが、今年は10日間に及ぶ長期連休に加え、令和という新しい時代を迎えることもあり、世の中全体が賑やかだ。記者自身は残念ながら特別な予定をまだ何も入れ…続き