海事プレスの記者陣によるコラム。
2019年10月30日
◆自然災害が相次ぐ中、荷主にとって事業継続計画(BCP)の観点から物流ルートの複線化が課題となっている。昨年は西日本豪雨により鉄道網が寸断され、今年も大型台風が相次いで襲来したこと…続き
2019年10月29日
◆「(1年前と)状況はほとんど変わらない」とシンガポールの舶用メーカー関係者。ビジネス環境は「低い水準で安定しているイメージだ」。環境規制関連商品の取り扱いがある企業では、硫黄酸化…続き
2019年10月28日
◆静かに着実に準備が進められている。いよいよ発効まで2カ月強となった硫黄酸化物(SOx)規制強化へ対応のことだ。海運サイドは邦船大手の場合、今年の年始から本格的に船ごとの燃料の切り…続き
2019年10月25日
◆「あのバルーンはどこへいくのか?」。ある造船所の方から聞いた話だが、進水式で招待客の海外船主から出た質問だという。船の進水式や竣工式では、くす玉が割れて風船が舞い上がるのが式典に…続き
2019年10月24日
◆「あくまで、現時点でまだ存在しないイノベーションで問題を解決する。カーボンオフセットは使わない」。マースクのサステナビリティ部門最高責任者、アネッテ・ストゥーバ氏のこの発言を聞い…続き
2019年10月23日
◆長期用船という伝統的なビジネスモデルはいま、崩壊の瀬戸際にある。「海運事業の未来は見通しにくい。一番の疑問点は、長期用船という考え方が今後どうなるのかだ。今、日本のオペレーターは…続き
2019年10月21日
◆漁船や小型の内航船の造船所・船主の方に話を伺うと、造船業という商売の姿について考えを改めさせられることが多い。例えば、こうした小型船における造船所と船主との間の密接な関係性や、運…続き
2019年10月18日
◆海運ゼロエミッション技術の1つである風力推進船の実用化に向けたプロジェクトが、国内外で進展している。風力利用は汽船が登場する前の古い技術だが、素材の軽量化や風を効率的に推進力に変…続き
2019年10月17日
◆先月の台風15号に続き、台風19号が12日、日本に上陸し各地に甚大な被害をもたらした。いくつかの地域では堤防が決壊し大規模な浸水被害が起きた。こうした中で首都圏の交通機関は鉄道各…続き
2019年10月16日
◆昨年7月に発生した西日本豪雨は、瀬戸内海を中心に大きな災害を及ぼした。高速道路や鉄道といった物流網も寸断されたため、サプライチェーンに支障をきたした企業も多かった。高速道路は最大…続き
2019年10月15日
◆リチウムイオン電池開発の功績が認められノーベル賞を受賞した吉野彰さんの報道に感銘を受けた。後輩に向けたメッセージでは、「われわれは自然界の1~2%のことしか分かっていない。それだ…続き
2019年10月11日
◆VLCC市況の高騰が続いている。この原稿を書いている現在、中東/極東航路がWS130、日建て用船料換算で11万ドル。3営業日連続で1日にWSが10ポイント以上ずつ上昇しており、ま…続き
2019年10月10日
◆9月上旬に首都圏を襲った台風15号は京浜港に被害をもたらした。横浜港では南本牧ふ頭へのアクセス道路である南本牧はま道路が被災。強風に煽られた貨物船が橋梁に衝突し、一部が損壊した。…続き
2019年10月9日
◆「米国沿岸警備隊(USCG)承認を受けるバラスト水処理装置の数は見えてきた」とメーカーの担当者は語る。以前、別のメーカー関係者は、「USCG承認を取得するメーカーは15社程度だろ…続き
2019年10月8日
◆秋の味覚、サンマが今年は不漁だという。確かにスーパーに買い物に行った時にも、売り場に並ぶサンマの量が少ないと感じた。並んでいるものも体が小さく、「秋刀魚」という漢字表記にふさわし…続き
2019年10月7日
◆日系船舶管理会社を集中して取材する機会を得た。海運会社が自社船の管理を行うために設置したいわゆる「インハウスの船舶管理会社」を取り上げることはこれまでも多かったが、第三者の船主に…続き
2019年10月4日
◆ドライバルク市況をはじめ海運市況上昇の兆候が鮮明となってきているものの、多くの造船所関係者からは「新造船は全く売れない」との声があがっている。足元の新造発注が停滞する最大の要因と…続き
2019年10月3日
◆前回、熊本を訪れたのは5年前だった。当時は、日本郵船がコンテナ船の積み付け計画業務をシンガポールから熊本へ移管するということで、その開所式取材のため熊本まで来たのだった。コンテナ…続き
2019年10月2日
◆この何年もの間、取材時によく耳にする言葉がある。「誰一人として幸せではないマーケット」という言葉だ。オペレーター、船主、造船所、舶用メーカーという船舶のサプライチェーンや、商社、…続き
2019年10月1日
◆日本の海事クラスターが重要な局面を迎える中、本紙ではこの秋、総力取材で船主や海運、造船、金融、マーケットなどを検証・分析する連載・特集記事をお届けしている。多くの業界関係者にご協…続き