1. コラム

青灯

海事プレスの記者陣によるコラム。

2019年10月7日

【青灯】ニッポンの船舶管理会社

◆日系船舶管理会社を集中して取材する機会を得た。海運会社が自社船の管理を行うために設置したいわゆる「インハウスの船舶管理会社」を取り上げることはこれまでも多かったが、第三者の船主に続き

2019年10月4日

【青灯】環境フル対応船の標準化進むか

◆ドライバルク市況をはじめ海運市況上昇の兆候が鮮明となってきているものの、多くの造船所関係者からは「新造船は全く売れない」との声があがっている。足元の新造発注が停滞する最大の要因と続き

2019年10月3日

【青灯】熊本で出会ったコンテナ船事業新時代

◆前回、熊本を訪れたのは5年前だった。当時は、日本郵船がコンテナ船の積み付け計画業務をシンガポールから熊本へ移管するということで、その開所式取材のため熊本まで来たのだった。コンテナ続き

2019年10月2日

【青灯】海事産業の富を増やすには

◆この何年もの間、取材時によく耳にする言葉がある。「誰一人として幸せではないマーケット」という言葉だ。オペレーター、船主、造船所、舶用メーカーという船舶のサプライチェーンや、商社、続き

2019年10月1日

【青灯】海事プレス社の決意

◆日本の海事クラスターが重要な局面を迎える中、本紙ではこの秋、総力取材で船主や海運、造船、金融、マーケットなどを検証・分析する連載・特集記事をお届けしている。多くの業界関係者にご協続き

2019年9月30日

【青灯】日本海運のルーツ、新居浜

◆先日愛媛県の新居浜市を訪れ、目的地までとぼとぼ歩いていると「口屋跡」という史跡の前を通りかかった。お恥ずかしながら「口屋」という言葉は初めて耳にする。新居浜といえば住友グループの続き

2019年9月27日

【青灯】興亜海運と長錦商船

◆日韓航路での主要船社である長錦商船と興亜海運のコンテナ船事業統合に、一定の道筋が見えた。長錦商船は12月中旬以降をメドに、興亜の名を冠した「Heung-A Lines」を設立する続き

2019年9月26日

【青灯】北陸新幹線の敦賀延伸から見える景色

◆敦賀港が今年、開港120周年を迎え、その特集企画の取材のために敦賀を訪れた際のことだ。関西から行くときは、たいていJRの特急サンダーバードに乗っていく。久しぶりに敦賀駅に降り立つ続き

2019年9月25日

【青灯】造船所のある風景

◆1週間程度をかけて瀬戸内の四国側と中国側を一度に回ったことがある。目的は余暇を利用した観光で、いまから10年ほど前のことだ。高知県の道後や愛媛の今治、広島の尾道、岡山の倉敷などを続き

2019年9月24日

【青灯】ドローンの行方

◆今年の春の話になるが、目黒川の桜をドローンを用いて上空から撮影した写真がツイッターで話題になった。新たな視点から見る桜並木はとても美しく、国内外から感動と賞賛の声が相次いでいた。続き

2019年9月20日

【青灯】新造フェリーと先見性

◆国内フェリーの新造発注案件が再び増えている。阪九フェリーは来年、神戸/新門司航路に新造船2隻を投入し、同じSHKライングループも2021年に新設する横須賀/新門司航路向けに2隻を続き

2019年9月19日

【青灯】船は特別?

◆初めての伊勢参りは東京から車で行くことにした。久しぶりの長距離ドライブ。行きは寄り道しながら半日かけて伊勢市内のホテルへ向かった。一方帰りは時間的な余裕がなく渋滞を避けられそうに続き

2019年9月18日

【青灯】船員のメンタルヘルス調査

◆海技振興センターが「船員のメンタルヘルスに関する調査結果報告書」をこのほど公表した。外航・内航25社などの協力のもと、2019年2月までに計2167人から回答を回収した。その結果続き

2019年9月17日

【青灯】進む船員の専門化

◆船員の専門化が進んでいきそうだ。そもそも船員という職業は専門職。船舶職員、すなわち航海士や機関士になるには商船系の大学や高等専門学校などで学び、国家資格である海技免状を取得する必続き

2019年9月13日

【青灯】黒字を確保できる造船所のモデル

◆造船所の今期業績は厳しい見通しとなっている。今期の建造船は、窒素酸化物(NOx)3次規制(NOx Tier Ⅲ)適用前の駆け込み発注後の低迷期だった2016~17年に受注した新造続き

2019年9月12日

【青灯】リーファー輸送可視化は新たな商機か

◆リーファーコンテナを活用した利用サービスが新しいステージに入りつつある。昨年以来、急速に目立ってきたのが、IoT技術を活用したリーファーコンテナの遠隔モニタリングサービス。欧州の続き

2019年9月11日

【青灯】儲からない海事産業

◆先日、ある邦船首脳と「海運はなぜ、こんなにも儲からない産業なのか」という話になった。氏曰く、まずは日本海運特有の問題があったという。円高との戦いだ。世界的に見れば海運の業績は必ず続き

2019年9月10日

【青灯】造船業、挑戦と敗北の次

◆世界各地の造船所がこの4~5年間、将来の成長を求めて高難度の船や新規参入製品などに挑み、プロジェクトの混乱で苦しんだ。これら難工事が、ようやく一段落しつつある。勉強代と呼ぶにして続き

2019年9月9日

【青灯】2050年は遠い未来か

◆国際海運の温室効果ガス(GHG)削減に向けた議論が本格化する。IMO(国際海事機関)が2018年4月に決定したGHG排出削減戦略では、①CO2排出量を効率ベースで2030年までに続き

2019年9月6日

【青灯】みなとのかたち

◆日本の地方港をいろいろと見ていると、港の形がさまざまあることに気づかされる。巨大港湾である主要港は東京湾や大阪湾、伊勢湾といった広大な湾にある。外洋に面していないため比較的波は穏続き