2025年3月25日無料公開記事洋上風力発電

SOV1隻を買船、初の保有へ
日本郵船グループのNOG、エッダ・ウインドから

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 日本郵船は24日、同社グループで洋上風力の作業員輸送事業を手掛けるノーザン・オフショア・グループ(NOG)が、サービス・オペレーション・ベッセル(SOV)1隻をエッダ・ウインドから買船したと発表した。NOGは作業員輸送船(CTV)を60隻以上保有しているが、SOVの保有ははじめて。
 今回、エッダ・ウインドから購入したSOVは2018年建造の“MISTRAL ENABLER”で、“NORTHERN OCEAN”に改名する。全長81m、幅17m、最大乗船人60人、積載可能面積350平方メートル。エッダ・ウインドによると、同船は現在、オーステッドとの用船契約に投入されており、売船に関連し、用船契約は同船の新たな所有者に譲渡される。
 NOGのダビト・キリステンソンCEOは今回の発表で、「新しい分野に参入することになるが、過去にSOVの船舶管理も行っていた経験から、将来にわたって事業をサポートする能力・体制には自信がある。この船は、乗組員と顧客の快適性と作業効率を大幅に向上させる」とコメントした。
 NOGの船隊にSOVが加わることで、洋上風力発電の建設段階や保守管理段階で人員・物資輸送をサポートする能力が強化され、信頼性が高く、効率的なサービスを提供することが可能になるとしている。
 日本郵船は今年1月にNOGの過半数株式を取得し、連結子会社化した。日本郵船は欧州におけるNOGの事業の成長を促進するとともに、日本やアジア・大洋州におけるCTV・SOV事業を拡大することで、洋上風力産業の未来に貢献していくとしている。

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