溶接キャラで業界の魅力発信
新光機器、LINEスタンプを作成

　抵抗溶接用電極や周辺機器などのソリューションを提供する新光機器（本社＝名古屋市）は、業界の高齢化や後継者不足に向き合う広報施策として、主力製品をモチーフとした公式マスコットキャラクター「きゃっぱくん」のLINEスタンプを作成し、5日に発売した。日常使いのスタンプとしてキャラクターを展開し、専門性の高い溶接分野と一般層との距離を縮めるねらいだ。親しみやすいキャラで溶接業界の堅いイメージの払拭を図る。
　同社によれば、名古屋は自動車産業を中心に高度な製造業が集積するものづくりの街で、溶接関連企業と熟練技術者が集う「溶接の聖地」でもある。一方で、業界は高齢化と後継者不足という課題に直面する。これを受け、同社は若い世代に溶接の魅力を伝えるべく、2023年に広報活動を新たな事業の柱に据えて活動を本格化。その取り組みの中で「きゃっぱくん」が誕生した。以降、採用活動などに活用の幅を広げ、今回、日常のコミュニケーションから溶接への関心を広げる“最初の接点”としてスタンプ化に至った。
　きゃっぱくんは、同社の主力製品である溶接用電極「キャップチップ」と、銅（Copper／カッパー）、日本の妖怪“かっぱ”を掛け合わせたキャラクター。顔は創業者をモデルにし、マフラーの結び目には社名の頭文字Sをあしらった。LINEスタンプは「LINE STORE」または「LINEスタンプショップ」で購入できる。