船台不足

    新造船の建造需要が高まる一方で、造船所は人手不足などを背景に増産が困難なため、船主が船の発注先を見つけられない「船台不足」が発生しています。納期先物化や船価上昇など、船台不足の現状や影響を多角的に紹介します。

    2024年10月2日

    《連載》船台不足⑦、船台不足いつまで続くか、鍵は中国、読みにくい供給量

     新造船の船台不足でカギを握るのは、やはり中国造船所だ。日本と韓国の造船所が増産に動けない中、中国は国営造船と民営造船ともに、建造能力拡大へと舵を切っている。受注残だけで見れば、既続き

    2024年9月24日

    《連載》船台不足⑥、国内船主、船隊縮小の岐路、打開策で中国建造やSLB

     船台不足は国内船主の船隊を縮小させかねない。船主ビジネスは規模の利益が働くため、多くの船主が船隊の維持、拡大を志向している。船台不足を打開するため中国建造を目指す船主が増え、代替続き

    2024年9月19日

    《連載》船台不足⑤、「修繕ドック不足」への波及懸念、延命対応や改造で工事増、新造船転向は限定的か

     世界的な新造船の船台不足が、「修繕ドック不足」にも発展する懸念が一部で浮上している。過去の造船ブームでは、修繕ドックが新造船事業に続々と転向したため、同じ動きが予想されるからだ。続き

    2024年9月17日

    《連載》船台不足④、中古船が“準新造船化”、代替資産確保難で売船縮小の可能性

     新造船の船台がひっ迫する中で、船主・オペレーターが比較的船齢の若い中古船を“準新造船”として購入して高齢船をリプレースする動きが出ている。一方、日本船主を含めた中古船の売り物が、続き

    2024年9月13日

    《連載》船台不足③、タンカー、限られる船隊維持策、VLCCなど、中古船・用船機会も希少

     タンカーも船台不足に直面している。VLCCやケミカル船など邦船社がタンカー事業の主力とする船種でも今発注できる船台は2028年、29年に差し掛かる。燃料転換の最適解が模索され続け続き

    2024年9月12日

    《連載》船台不足②、ケープサイズ新造に支障、船台不足で船価高・超先物に、当面解消せず

     「中国が高付加価値船にシフトしたことで、ケープサイズ・バルカーを建造する造船所が一段と減少した」(関係者)。ケープ建造では船台が不足しており、新造整備に支障が生じている。船台不足続き

    2024年9月11日

    《連載》船台不足①、新造需要に追い付けない造船能力、日韓は増産余力が限定的、納期が先物へ

     船主が希望する納期で新造船を建造できない状況が続いている。2020年までの不況により造船所の建造能力が縮小したところに、コロナ禍明けから新造発注が拡大し、造船所の期近な納期の船台続き

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