2025年4月16日無料公開記事洋上風力発電
オーステッド、大彰化2b&4洋上風力の建設進む
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オーステッドはこのほど、台湾の大彰化2b&4洋上風力発電プロジェクトで1基目のサクションバケットジャケット(SBJ)基礎の設置が完了したと発表した。オーステッドがアジア太平洋地域でSBJ基礎を採用するのは同プロジェクトが初めて。
同プロジェクトで設置する66基のSBJ基礎の製造と検査は全て完了しており、順次設置を進めている。同プロジェクトの総発電容量は920MWで、設置工事は2025年末までに完了する予定だ。
SBJは3つのサクションバケットによりジャケット構造を支えるもの。同社は2014年にドイツのボークム・リフグルンド1洋上風力発電所に世界で初めて洋上風力向けSBJを設置して以降、SBJの技術開発を継続しており、プロジェクトごとに複数の風車基礎を選択できる柔軟性を提供することを目指している。
SBJをはじめ、サクションバケットやサクションアンカーなどと呼ばれるバケット式の基礎はバケット内部と海水の圧力の差によって基礎を固定するもので、他の基礎と異なり土壌条件や強度などを考慮する必要がある。