2023年10月20日無料公開記事洋上風力発電
浮体式洋上風力の共生策を募集
RWE、漁業支援や生物多様性促進など
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RWEは浮体式洋上風力発電との共生を推進する革新的ソリューションを募集する「グローバル・フローティング・ウィンド・コ‐ユース・コンペティション」を実施する。16日に発表した。漁業支援をはじめとする海域の利害関係者との共生や、生物多様性促進などを図るアイデアを募集する。
スタートアップ企業やスケールアップ企業、研究機関、その他の個人や団体から、主に漁業者支援など事業海域の他の利用者との共生を促進するソリューションの提案を募集する。また、野生生物への環境影響を最小限に抑え、生物多様性に対して、GHG排出の悪影響を上回る好影響をもたらすネットポジティブ・インパクトを与えることができる提案を募る。
提案書の提出期限は12月31日午後11時59分(中央ヨーロッパ時間)まで。実施要領や応募様式はURL(www.rwe.com/floating-wind-competition)から。
コンペティションの優勝者には提案した革新的ソリューションの有用性をRWE社内の専門家と検討し、欧州、アジア、米国で浮体式洋上風力発電事業を推進するRWEグローバル開発チームと協働する機会が与えられる。また、研究助成金を受け取ることができる。
同社のスヴェン・ウーターメーレンCEOは募集の背景について、「風力発電所の開発、建設、采井において持続可能性と生物多様性の向上は不可欠な要素であると認識し、世界初のリサイクル可能なローターブレードの採用、『環境に優しい』燃料を使うサービス船の用船契約、生物多様性を広げる人工岩礁の検討など様々な取組を進めている。将来的には生物多様性に対してネットポジティブ・インパクトを与える洋上風力発電所を建設するという構想を描いており、その実現に向けて、浮体式洋上風力発電のための新しい技術とアイデアをさらに推進したいと考えている」と説明した。