2023年10月12日無料公開記事洋上風力発電

洋上風力作業船向けで訓練提供
商船三井、DPトレーニングセンターで

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MOL DP トレーニングセンターのシミュレータ

 商船三井とMOLマリン&エンジニアリング(MOLMEC)は11日、日本で初めて洋上風力発電向けのSEP船とSOV(サービス・オペレーション・ベッセル)の乗組員に対するダイナミック・ポジショニング(DP)システムの操船・運用訓練サービスを開始することを決定したと発表した。2024年中のプログラム完成とMOL DPトレーニングセンターでの開講を目指す。
 同訓練は商船三井グループの船員に加え、国内外の受講希望者にも広く開かれたものとなる。コースは「DPシステム搭載のSEP船の乗組員のためのDP操船・運用(スタビリティ計算など)の訓練事業」、「DPシステム搭載のSOV船の乗組員のためのDP操船・運用の訓練事業」、「洋上風力作業で必要とされるアンカーハンドラー船などのマニュアル操船の訓練事業」の3つ。なお、同事業はその意義が評価され、資源エネルギー庁による「洋上風力発電人材育成事業費補助金助成事業」に採択された。
 商船三井とMOLMECが運用しているDPシミュレータはすでに海底ケーブル敷設船とアンカー作業タグ補給支援船の訓練を準備しており、今回発表したSEP船などの新たな3つの操船・運用訓練を加え、実務に即した訓練カリキュラムを広く提供する。
 DPシステム訓練施設は日本では限られており、同社グループは広く門戸を開くことで、2020年代後半には本格稼働が見込まれる日本の浮体式洋上風力発電事業に不可欠な各種作業船の安全運航・安全操業の実現に寄与し、ひいては脱炭素社会の創出に貢献するとしている。

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