《連載》次代への戦訓
ドライはプロ集団を目指せ
川崎汽船　朝倉次郎氏③

　ドライバルク事業の面白さについて、こういう言い方をすると反発があるかもしれないが、それは自己完結型で、シンプルで、結果がはっきりと出てくることだ。これが醍醐味だ。 　海運ブーム前の部長時代、某造船所が盛んに船を発注しないかと言ってきていた。その時代も6000ドルのマーケットで苦しい時だったが、その造船所はある特殊な事情があってケープを造らないと困るというので、17万重量トン型を35億円...