1. コラム

2019年5月31日

(344)ベンチがアホでも

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 世間では、瑣末事にこだわらず核心に向かって真っ直ぐ、大胆に行動する人を豪傑という。日本郵船の平野裕司氏はそういう人であった。  記者に投資案件の収支見通しを聞かれ「分かりませんね」と答えた氏の態度に、眉をひそめる方もおられよう。収支計画はできていた。それを型どおりに説明すれば済む話だが、氏は自身のあるがままの心の内を口にした。「本当のところ、やってみないことには分かりませんね」と語ったの...