1. コラム

2019年4月12日

(338)リアリスト

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 日本郵船の草刈隆郎氏は1993年(平成5年)、自動車船第一グループ長のポストに就いた。この異動で氏は、自動車メーカーのグローバル・ビジネスを目の当たりにし衝撃を受けた。自身の経験則をはるかに超える次元で厳格・精巧なコスト管理と激しい生存競争が展開されていたからである。そこは氏にとって、まさしく新世界だった。自社を顧みて慄然とする思いもあった。そして、氏はこう心に刻んだ。  「日本の自動車...