1. コラム

2019年2月1日

(328)三菱と慶大

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 発足直後の日本郵船は、共同運輸側の反三菱勢力が経営を主導する形になっていた。それは共同運輸系3人、三菱系1人、中立系1人という理事構成に歴然としている。しかも共同運輸側のいわば奥の院には、明治の経済を牽引する大立者2人が居座り、睨みを利かせていた。渋沢栄一と益田孝である。  そもそも共同運輸は、三菱の海運市場独占を渋沢が「三菱の専横」「政府との癒着」と見て反発し、三井の益田らはじめ各界の...