1. コラム

青灯

海事プレスの記者陣によるコラム。

2025年11月12日

【青灯】船員にとっての家族の存在

◆1年半ぶりのフィリピン・マニラ。取材したのは商船三井グループの船員配乗会社マグサイサイ・MOL・マリン(MMM)が開催した船員家族会だ。早朝、街にはマラソンをしている市民の姿。聞続き

2025年11月11日

【青灯】挑戦と「もやいこ」精神

◆「『もやいこ』でいいかね」。正月など親族一同が集まったとき、大皿に盛られた料理を出しながらよく祖母はそのように言う。この場合は、料理を最初から小皿に取り分けず、各自で大皿から料理続き

2025年11月10日

【青灯】欧州河川で完全自律航行

◆欧州で内陸河川を航行するクルーズ船が完全自律航行を成功させたニュースが海外メディアで報じられていた。オランダ・ロッテルダムの東方を流れるメルウェデ川で有人の航行デモンストレーショ続き

2025年11月7日

【青灯】日本港湾の真の発展

◆今年度の年末年始例外荷役は実施する方向で決着した。2001年度から毎年続いてきた年末年始の例外荷役だが、昨年度は約23年ぶりに不実施になり、船社や荷主は対応に追われた。「年末年始続き

2025年11月6日

【青灯】差別化の一因に

◆先月からP&Iクラブや保険ブローカー開催のセミナーが相次いでいる。この時期に行われるのは来保険年度の更改に向けて、顧客である船主らにP&I保険を含む船舶保険全体、あるいは各クラブ続き

2025年11月5日

【青灯】船舶管理、情報収集力がより重要に

◆船舶管理分野の取材を長年担当しているが、船舶管理会社の良し悪しを判断するのは難しい。何を持って良い船舶管理というのか。コスト競争力、情報収集力、迅速に対応する力。いずれも重要な要続き

2025年11月4日

【青灯】好況下の設備投資

◆好不況の波が大きい造船業にとって新造船の受注のタイミングとともに難しい判断の1つとなるのが、設備投資だ。設備投資が大きな償却負担となるため、業績の厳しい不況下では、設備投資コスト続き

2025年10月31日

【青灯】サントリーニにビーチクラブ

◆大型客船が入港するとその街は一気ににぎわう。港には観光バスがずらりと並び、ターミナルには長い列。街の道路がバスで埋まることもある。日本でも大型客船の寄港の増加に伴い、人気観光地で続き

2025年10月30日

【青灯】過剰金融?競争激化?

◆10年くらい前だろうか。ある金融マンがこう話していたのをふと思い出した。「海運業にとって未来永劫変わることのない絶対必要なパートナーが金融機関だ」と。船舶投資は巨費を要する。自社続き

2025年10月29日

【青灯】造船と1兆円

◆6月、自民党が日本造船再生に向けて、「官民で1兆円規模の基金を創設すべき」という緊急提言をまとめた。1兆円―。その数字を見た瞬間、率直に『大きい』と思った。これまでの造船関連政策続き

2025年10月28日

【青灯】GHG規制、表面化した利害対立

◆今月14~17日に開催された国際海事機関(IMO)の臨時海洋環境保護委員会(臨時MEPC)で、国際海運の温室効果ガス(GHG)削減に向けた中期対策(NZF)の議論を1年延期するこ続き

2025年10月27日

【青灯】内航最賃への危機感

◆2025年度の内航船員の最低賃金の引き上げ額がこのほど決定した。貨物船・旅客船ともにそれぞれの区分で月額8500円の引き上げとなり、3年連続の大幅アップとなった。平均で3.7%の続き

2025年10月24日

【青灯】安全を前提に

◆7月に行われた総合政策局長の就任インタビューで、恒例の質問が投げかけられた。「これまで一番印象に残っている仕事は」。鶴田局長は、2016年の軽井沢スキーバス事故への対応を挙げた。続き

2025年10月23日

【青灯】違いに向き合う

◆記者は田舎出身だが、自身の出自や母の仕事の関係もあって、地元でも多くの外国人と触れる機会があった。そのうちの一人、母の友人で南米出身の男性は、いわゆる「デカセギ」。妻と子どもたち続き

2025年10月22日

【青灯】米中入港料、ドライ影響の差異

◆米国と中国が今月から導入した入港料措置はドライバルクでも大きな懸念となっている。米国の導入した中国関連船措置と、中国の導入した米国関連船措置は、それぞれ措置の対象となる定義に不透続き

2025年10月21日

【青灯】家電と自分の役割分担

◆週末に一念発起して家事をやった。仕事終わりにやる気が出なかったことに加え、さらに金曜日に自宅で仕事をしたことが追い打ちとなり、一層部屋は散らかっていた。たった1日、1人の人間が家続き

2025年10月20日

【青灯】水中騒音の問題を知る

◆温室効果ガス(GHG)削減に向けた取り組みなど、環境問題へのさまざまな対策が講じられているが、水中騒音の問題にも近年関心が寄せられ、海洋生物に与える影響などに関する研究や対策の検続き

2025年10月17日

【青灯】連携とネットワーキング

◆今月、神戸市内で国際港湾協会(IAPH)による世界港湾会議が開かれた。IAPHは日本に本部事務局を置く日本発祥の国際NGOで、今年70周年を迎えた。日本での世界港湾会議の開催は1続き

2025年10月16日

【青灯】獲得競争、激化か

◆先月末に行われた海外主要船舶管理会社の一角、ウィルヘルムセン・シップマネージメント(WSM)の会見。各船舶管理会社にとって大きな課題となっている世界的な船員不足への対応について、続き

2025年10月15日

【青灯】環境配慮船、より環境にやさしく

◆今週は国際海事機関(IMO)で燃料の温室効果ガス強度規制(GFI規制)が決まる注目の週になる。関係者が動向を見守っている船種の1つがLNG船。規制内容によって現在数百隻ある旧式の続き