2025年2月26日無料公開記事洋上風力発電
各社の知見活かし洋上風力に取り組む
川崎汽船グループ、風力発電展に出展
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川崎汽船グループのブース
川崎汽船グループは19日から21日にかけて東京ビッグサイトで開催された「WIND EXPO【春】~第15回 [国際] 風力発電展~」に出展し、浮体式洋上風力への取り組みやオフショア作業船・支援船事業をパネルや模型を通じて紹介した。また、ケイライン・ウインド・サービス(KWS)が川崎汽船グループの浮体式洋上風力への取り組みと、昨年参入した地質調査事業の2つのテーマでブース講演を行った。ブースは川崎汽船と川崎近海汽船、ケイライン・ウインド・サービス(KWS)、ケイラインロジスティックス、ダイトーコーポレーションの5社が共同で出展したもの。グループ内での連携や国内外のパートナーとの協力など、各社の知見を活かし、一体となって洋上風力に取り組んでいることを紹介した。
ブースでは地質調査事業について、KWSと海洋地質調査会社EGSサーベイ社(EGS社)の折半出資で設立した「EKジオテクニカル・サーベイ社(EK Geotechnical Survey合同会社、EKGS社)」に関するパネルや、講演を通じて紹介した。地質調査船“EK HAYATE”は全船員が日本人で構成され、カボタージュ規制準拠の日本籍船であるとともに、EGS社がアジアの気象海象条件を考慮して設計し、動揺補正機能を搭載したドリルリグ、船上に設置された土壌検査ラボなどにより国内の調査需要に応えていくことをアピールした。
浮体式洋上風力の取り組みについては、2007年にノルウェーに設立したKラインオフショアでのオフショア支援船事業から、アンカーハンドラー“あかつき”の就航、グリーンイノベーション基金「洋上風力発電の低コスト化」プロジェクトのフェーズ1、2への参画、英アクテオングループとの浮体式洋上風力分野での協力協定などを年表で展示。ブース講演では国内外のアンカーハンドラーの運航実績やその特徴などを、実際に行ったオイルリグの移設作業の映像も交えながら説明した。また、これらの知見を活かしたGI基金での研究開発や、施工の効率化に向け、リンコーコーポレーションとともにオフショアサプライベースのモデルプラン作成に取り組んでいることを紹介した。
また、KWSが運航するオフショア支援船“かいこう”、ダイトーコーポレーションのタグボートなどをパネルや模型で紹介。ダイトーコーポレーションでは2026年11月にタグボート“あさかぜ”が就航する予定だ。
ブース講演のようす