2024年9月5日無料公開記事洋上風力発電

洋上風力基地港湾を賃貸借
北九州港、ひびきウインドエナジーと

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 北九州・響灘地区で洋上風力発電施設を建設中のひびきウインドエナジーは3日、国土交通省九州地方整備局および北九州市と、港湾法に基づく基地港湾の賃貸借契約を締結した。基地港湾に関する賃貸借契約の締結は、秋田港に続き全国で2例目となり、九州地区では初となる。同社が建設する北九州響灘洋上ウインドファームにおける発電設備の設置・維持管理拠点として、北九州港を積極的に活用していく。
 北九州港は2020年9月、国土交通大臣から洋上風力発電の基地港湾に指定された。北九州港・響灘東地区で重厚長大な資機材を扱うことができる地耐力や広さを備えたふ頭を整備しており、今秋に竣工予定だ。今回、国と市はひびきウインドエナジーに対して、2047年3月2日までを期間とする賃貸借契約を締結した。貸し付け対象施設は、響灘東地区の水深10m・延長180m岸壁と荷さばき施設約4.6ha、受変電設備・配電設備。ひびきウインドエナジーは今後、基地港湾を活用して風車部材の受け入れや仮組み立てなどを行う。2025年4月以降に海洋において風車の据え付けと試運転を行い、2025年度中の運転開始を目指す方針だ。北九州響灘洋上ウインドファームの最大出力は22万キロワットとなり、完成時で国内最大級の洋上風力発電施設となる見通し。

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