2024年8月27日無料公開記事洋上風力発電

浮体式洋上風力でアクテオンと協力
KWS、国内の実証・商業案件支援へ

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 川崎汽船と川崎近海汽船の合弁会社、ケイライン・ウインド・サービス(KWS)は26日、国際的な海洋インフラサービス企業アクテオン・グループ・オペレーションズと浮体式洋上風力発電事業における協力協定を締結したと発表した。日本の浮体式洋上風力発電事業での実証案件・商業案件における広い協業検討を目的としたもので、両社はそれぞれの技術とサービスを組み合わせ、国内浮体式洋上風力発電事業の開発を支援していく方針だ。
 KWSは2021年から23年度まで実施された新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のGI基金フェーズ1に参加し、大規模な浮体式風力発電所における船舶を用いた係留施工方法の研究を行い、現在も実証事業や商業化実現に向けた取り組みを進めている。今回のアクテオンとの協業をもとに、船舶を用いたより安全で効率的な係留施工サービスを提供する体制の構築を目指す。
 アクテオンはグループ傘下のインタームーアを中心に、設計から施工、撤去まで浮体式設備の係留エンジニアリングを手掛けており、日本での浮体式洋上風力発電の実証事業・商業案件で、KWSとともに包括的な係留エンジニアリングサポートを提供することを目指す。
 KWSの蔵本輝紀社長は今回の協力協定について、「アクテオンは欧州を始め、係留施工や浮体式洋上風力の分野で素晴らしい実績を有している。これまでオフショア支援船の知見と実績を積み上げてきた川崎汽船グループとアクテオンの知見を組み合わせることで、日本における浮体式風力エネルギーの開発に貢献できるようにしていく」と述べた。
 また、アクテオンのバリー・パーソンズCCOは「私たちのエンジニアリングおよび海上設置における専門知識とリソースをケイライン・ウインド・サービスへ提供することで、日本国内における重要な案件の成功を目指していく」とコメントした。
 アクテオンは海洋インフラを開発・保有する企業に対し、専門的なエンジニアリングサービスと技術を通じたソリューションを提供している。特に再生可能エネルギー、石油・ガス産業における調査、基礎および係留技術の設置、設備の管理、撤去に関して高い専門性を有している。

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