2024年8月21日無料公開記事洋上風力発電

モノパイル製造の世界大手に出資
住友商事、欧州洋上風力市場拡大に寄与

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 住友商事は14日、モノパイル製造の世界最大手EEWオフショア・ウィンドEUホールディングへ出資し、事業運営に参画することでEEWと合意した。19日に発表した。出資完了は12月末を予定している。住友商事はEEWへの出資やモノパイルの安定供給を通じ、欧州洋上風力発電の拡大に寄与していく方針だ。
 EEWは厚み100ミリメートル超の極厚鋼板を曲げる技術や高品質な溶接技術を有し、モノパイルの量産体制を整えていることが強み。住友商事は2000年代から、トレード事業を通じてEEWと信頼関係を構築してきた。
 欧州の洋上風力発電開発目標は2030年に164GW、50年に549GWへと拡大することが見込まれ、モノパイルの需要は23年の年間65万トンから26年には100万トンを超える見通しだ。
 住友商事は長年の取引を通じて信頼関係を築いてきた国際エネルギー企業の再生可能エネルギーシフトや、鉄鋼サプライヤーのグリーン化推進の流れを踏まえ、業界内主要プレイヤーと協業してグリーンモノパイルの供給実現を目指すとともに、サプライチェーンのグリーン化を通じて脱炭素社会の実現に貢献していくとしている。

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