2024年7月12日無料公開記事洋上風力発電

米洋上風力、9件目の商業プロジェクトを承認

  • X
  • facebook
  • LINE
  • LinkedIn
 米国内務省海洋エネルギー・管理局(BOEM)はこのほど、ニュージャージー州沖の「アトランティック・ショアーズ・サウス洋上風力発電プロジェクト」を承認したと発表した。バイデン政権下で承認された9件目の商業規模の洋上風力プロジェクトとなる。
 今回承認されたプロジェクトは2つに分かれており、発電容量は合計で最大2.8GWを予定している。これにより米国で承認された洋上風力発電プロジェクトの発電容量は合計で13GW超となる。
 バイデン政権は洋上風力発電で2030年までに30GWを導入する目標を掲げている。21年の政権発足時は商業規模の洋上風力プロジェクトの承認数はゼロで、この3年間で導入拡大に向けた取り組みを急速に進めてきた。今年4月には日米首脳共同声明において浮体式洋上風力分野で日本と協力することを表明した。
 一方で11月の米大統領選で再選を目指すドナルド・トランプ前大統領は5月にニュージャージー州で行われた集会で、当選した際は任期初日に大統領令により洋上風力発電プロジェクトを即時停止すると宣言するなど、洋上風力発電に強く反対する姿勢をとっている。大統領選の結果次第で米国の洋上風力市場の行方が大きく変わりそうだ。

関連記事

  • ブランディング
  • 増刊号今治