2024年2月13日無料公開記事洋上風力発電
浮体式洋上風力実証の公募開始
NEDOのGI基金、5月に交付先決定
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新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は9日、グリーンイノベーション(GI)基金で実施する「洋上風力発電の低コスト化プロジェクト」について、フェーズ2となる浮体式洋上風力実証事業の公募を開始した。公募締切は3月25日で、5月下旬に交付先を決定する予定だ。2事業程度の採択を想定している。
同事業では2030年度までに浮体式洋上風力を国際競争力のある価格で商用化する技術を確立することを目的としている。実施スケジュールは2024年度から30年度までの最大7年間を想定する。
実証で使用する風車の単基出力は10MW以上で、実証規模は30MW以下を基本とするが、例外として15MW超の風車についても2基まで設置を認める。実証海域は、北海道石狩市浜益沖、北海道岩宇・南後志地区沖、秋田県南部沖、愛知県田原市・豊橋市沖の4海域で、提案者は1カ所を選択し、実施計画を策定することになる。
補助率は基本的に2分の1とするが、フェーズ1の成果を活用した案件は3分の2を適用する。なお、補助率3分の2を適用した案件についても実施状況を踏まえ、事業化リスクに応じて補助率を2分の1に逓減させる。
洋上風力発電の低コスト化プロジェクトでは、フェーズ1としてアジアの海象条件などに適合し、日本の強みを生かせる要素技術の開発を2022年から4分野で実施している。