2023年12月27日無料公開記事洋上風力発電
CTV安全管理システムがISO認証
日本郵船グループの北洋海運
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登録証書授与式の様子と登録証書
日本郵船グループの北洋海運が洋上風力発電向け作業員輸送船(CTV)の安全管理システム(SMS)について、日本海事協会から品質マネジメントシステムの国際規格「ISO9001:2015」と労働安全衛生マネジメントシステムの国際規格「ISO45001:2018」の認証を取得した。日本郵船と北洋海運が26日発表した。
この認証は、北海道石狩湾でCTV“RERA AS”を運航管理している北洋海運の経験と、今年8月にCTVの安全推進活動について「ISO9001:2015」の認証を取得した日本郵船の知見を併せることで取得につながった。曳船業を中心に国内で事業活動を行っている北洋海運が国際規格に対応したSMSを用いてCTVを運航管理することで、さらに高いレベルでの安全運航が可能となるという。
東京都内で26日に登録証書授与式が開催され、北洋海運の中野克也社長、日本郵船の樋口久也常務執行役員と横山勉執行役員が出席した。
発表の中で、北洋海運の中野社長は「これからも発電設備の維持・管理を担う作業員の皆さまを安全かつ効率的に風力発電設備へ移送することで、発電プロジェクトの安定稼働に貢献していく」、日本郵船の樋口常務は「当社グループは安全運航や社員の安全など、あらゆる『安全』をESG経営の一丁目一番地として重視しており、この認証はその取り組みの証となる。今後もより一層の船舶の品質向上と、さらに高いレベルでの乗組員の労働安全衛生の確保に取り組んでいく」とコメントしている。