2023年12月21日無料公開記事洋上風力発電
浮体式洋上風力の実現可能性調査
千代田化工、テクニップと共同受注
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千代田化工建設は20日、国内の事業者から、日本国内の特定海域における浮体式洋上風力発電所建設に向けた実現可能性の検討業務を受注したと発表した。同社は事業者が検討を進める浮体式洋上風力発電所の建設に向け、浮体建造のサプライチェーン、輸送・保管・据付などの遂行計画を中心に一括元請として全体を取りまとめ、テクニップ・エナジーズとともに事業の実現可能性の検討を進める。同業務における浮体構造の設計はテクニップ社がライセンスを保有するセミサブ型の浮体技術をもとに共同推進する。
千代田化工とテクニップ社は20年以上にわたり天然ガス分野を中心に関係を構築しており、洋上風力分野でも日本国内の浮体式洋上風力発電事業に関するノン・エクスクルーシブの覚書を締結した。
千代田化工は国内の着床式洋上風力分野で2018年から知見を積み重ね、これまでに複数の基本設計業務などを受注・完遂している。テクニップ社は欧州・韓国を中心に世界各国の浮体式洋上風力発電プロジェクトで浮体設計のテクノロジープロバイダー・コントラクターとして実績を有している。
千代田化工は浮体建造、調達、輸送、風車据付の遂行計画、プロジェクト遂行におけるマネジメントといった実践的な経験を通じて同分野における知見を積み上げていくとしている。