《連載》海運とインフレ④
船価高も荷主理解で環境対応
ＥＮＥＯＳオーシャン　廣瀬隆史社長

　―　この先の新造船価をどう見通しているか。 　「今後も上昇していくだろう。鋼材価格の上昇という原材料費の問題に加え、環境対応も影響してくる。次世代燃料船や、次世代燃料を輸送する船は、従来船に比べ装備が複雑となりコストアップにつながるためだ」 　―　その中での新造発注の方針は。 　「長期的な環境対応のためのコスト増加を織り込んだ上で、鋼材価格の上昇度合いの波を見極めながら発注のタイミ...