《新連載》アフターコロナの海事産業①
日本海運、短期志向と対峙
収益安定に向け差別化戦略・海外展開

　コロナショックによって、世界経済は短期志向を一層強めるだろう。先行き不透明感がかつてないほど高まっているからだ。もともと変動激しい海運ビジネスでは、長期的な安定収益の確保がますます難しくなる。邦船社にとっては、厳しい時代状況の中でどう収益を安定させていくかがコロナ後の最大の課題になるだろう。「デジタル」「グリーン」での差別化戦略の推進、真のグローバル展開が求められる。コロナ禍で何が変わり...