2023年11月8日無料公開記事洋上風力発電
洋上風車用浮体受注、33基建造へ
HD現代重工、韓国1.5GW級風力基地向け
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韓国紙によると、仏トタルエナジーズらが進める韓国の浮体式洋上風力発電プロジェクトで、HD現代重工業が浮体構造物のEPC(設計・調達・建設)の優先交渉対象者に選定された。1.5GW級の大規模洋上発電基地向けに、浮体構造物33基の製作や全体の設計などを行う。
風力発電事業者コリオ・ジェネレーションとトタル、SKエコプラントの合弁会社バダエナジー社が進める「克鯨洋上風力プロジェクト」向けに受注した。蔚山沖約60㎞に500MW規模の浮体式洋上風力発電基地を計3か所立ち上げる計画で、早ければ2025年から段階的に着工し、28年の商業運転開始を目指している。フェーズ3まで完工すれば1.5GW級の世界最大規模の浮体式洋上風力発電基地の1つになる。
風車タービン部の供給は風車大手ヴェスタスが優先交渉対象者に選ばれている。HD現代重工はヴェスタスのタービンとの連結や現場設置作業を考慮した浮体の設計を行い、浮体構造物33基を製作する。海洋構造物の知見を活かして世界最大規模の浮体式洋上風力に参加し、この分野での競争力を確保することで、海外市場進出への足掛かりとする考えだ。