2023年10月3日無料公開記事洋上風力発電
浮体式風車で三井海洋開発と協力
大船海工、再建完了経て協定
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中国造船所の大連船舶海洋工程(大船海工)は9日26日、三井海洋開発と浮体式洋上風力発電プロジェクトに関する協力枠組み協定を交わしたと発表した。
大船海工の以前の親会社は国営の大連船舶重工だが、三井海洋と大連船舶とはFPSO(浮体式石油・ガス生産貯蔵積出設備)の工事などで取引が深い。
大船海工は、大連船舶重工集団海洋工程が再建手続きの完了に伴い社名を変更した造船所。9月26日に社名変更の除幕式を行うとともに、各種プロジェクトの調印式を行った。三井海洋との協定もこの一環。ほかに、中海油田服務とジャッキアップ式掘削プラットフォーム4基の契約を締結し、中国信用輸出保険とは戦略的協力協定を結んだ。
大船海工はFPSOなどの海洋構造物を軸とした造船所だが、世界初の大型液化エタン船(VLEC)など特殊船の建造にも力を入れており、現在はノルウェーのノーザンライツ・プロジェクト向けに液化二酸化炭素(LCO2)運搬船3隻を建造している。