秋田に洋上風力関連会社設立
JFE商事ら8社、洗掘防止材を製造販売

　JFE商事らは11日、洋上風力発電向け洗掘防止材の製造販売会社「JFE商事秋田オフショアマテリアルズ（JAOM）」を秋田県男鹿市に設立したと発表した。新会社はJFE商事のほか寒風、杉貞石材、吉政石材、大森建設、加藤建設、沢木組、北都銀行により5月30日に設立され、26年4月の操業開始を目指す。
　着床式洋上風力ではモノパイルを海底地盤に打設すると、波浪や潮流によりモノパイル周辺の海底地盤が掘削される「洗掘」が発生し、風車が傾斜する可能性がある。JAOMは地元天然石とJFEスチールの人工石材を材料とした洗掘防止材を製造・在庫し、施工業者の工期に合わせてジャストインタイムでの供給を目指す。
　また、JAOMは漁礁・藻場形成などの用途への鉄鋼スラグ製品・石材製品の利用拡大を通じ、海域環境の再生や、地球温暖化の抑制に貢献していくとしている。