2025年5月26日無料公開記事洋上風力発電
建設工事再開へ、停止命令解除
エクイノールの米洋上風力プロジェクト
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エクイノールは20日、米国政府の命令を受け建設工事を停止していたニューヨーク州沖の洋上風力プロジェクト「エンパイア・ウインド」について、命令が解除されたと発表した。これにより建設工事を再開する。
米国内務省海洋エネルギー・管理局(BOEM)が同プロジェクトの開発を行うエンパイア・オフショア・ウインド社に対し、先月16日に発令した作業停止命令を解除し、建設工事を再開できる旨通知した。エクイノールは第2四半期にプロジェクトの経済性に関する評価を実施する予定だ。また、2027年の商業運転開始を目指し、サプライヤーや規制当局と連携して作業停止命令の影響を軽減していくとしている。
エクイノールのアンダース・オペダルCEOは発表で、「エンパイア・ウィンドの建設を再開できることを嬉しく思う。数千人のアメリカ人の雇用を維持し、米国のエネルギーインフラへの継続的な投資を可能にする解決策を見つけたトランプ大統領に感謝する。また、トランプ政権との建設的な協力について、ニューヨーク州のキャシー・ホウクル州知事にも感謝したい」とし、プロジェクト再開に向け協力した米国の議員らやノルウェーのストーレ首相などへも感謝を述べた。
今回の命令を巡っては、ダグ・バーガム内務長官がエンパイア・ウインドのプロジェクト承認に関して深刻な問題を提起する情報を入手したとして、風力発電に関する大統領令に記載された連邦政府のリースと認可業務の見直しの一環として、一時停止を指示した。その後、エクイノールはプロジェクト自体の中止の可能性を示唆しつつ、米国政府と直接協議し、問題を明確にするとともに法的手段を検討しているとしていた。