2024年11月12日無料公開記事洋上風力発電
5000トン吊洋上風力基礎施工船建造へ
五洋建設、シートリウム子会社とLOI
-
五洋建設とシンガポール造船大手シートリウムの子会社は全旋回式5000トン吊クレーン搭載の基礎施工船(HLV)の建造に関する基本合意書(LOI)を締結した。11日に発表した。五洋建設の最終投資決定を条件に、建造契約は2024年度第4四半期を予定している。
今回の契約について五洋建設の大下哲則専務執行役員は「HLVは風車の大型化に伴い重量が増すモノパイル基礎の設置に不可欠なものだ。本船が日本の洋上風力の発展に大きく寄与することを期待している」と述べた。また、シートリウムのウィリアム・グウエグゼクティブバイスプレジデント(EVP)は「本件は当社初の日本の洋上風力向けのプロジェクトだ。世界最大級の揚げ能力を持つ基礎設置船を共同で開発できることを光栄に思う」とコメントした。
五洋建設は800トン吊SEP船と1600トン吊SEP船を保有しているほか、SEP船1隻の1600トン吊への改造を進めるなど、洋上風力事業の展開を加速している。