ドッガーバンクＡ洋上風力、完成が延期

　ＳＳＥリニューアブルズとエクイノール、ヴァーグロンはこのほど、３社が英国沖で建設中のドッガーバンク洋上風力発電プロジェクトについて、ドッガーバンクＡの完成予定を2025年後半に延期すると発表した。同プロジェクトは世界最大級の洋上風力発電プロジェクトで、Ａ〜Ｃの３つのフェーズに分かれて開発が進められている。同プロジェクトで採用しているＧＥベルノバの風力発電機「Haliade-X」はブレード事故がドッガーバンクＡで２回、米マサチューセッツ州沖の洋上風力プロジェクト「ヴィンヤード・ウィンド１」で１回、立て続けに発生した。ヴィンヤードでの事故を受けてＧＥベルノバが実施した修復作業や品質確認などによって今回、工期に影響が生じた。
　ヴィンヤードで７月に発生したブレードの損傷事故についてＧＥベルノバは製造の逸脱が原因だと暫定的に判断している。なお、ドッガーバンクでの事故は５月と８月に発生し、５月は設置ミス、８月は試運転作業中のミスだと分析している。