2024年5月27日無料公開記事洋上風力発電
バルト海で15MW級風車設置工事
ハヴフラム、3250トン吊SEP船を投入
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SEP船を保有・運航するノルウェーのハヴフラムは21日、スペインの電力大手イベルドローラと、バルト海沖洋上風力プロジェクト向けでシーメンスガメサ製15MW級風車21基の設置契約を締結したと発表した。設置工事は2026年夏に開始され、新造の3250トン吊SEP船1隻を投入する。
ハヴフラムはノルウェーのマリコンであるオーシャン・インストーラーが2022年に洋上風力事業を分社化して設立された。同社はCIMCラッフルズに3250トン吊SEP船「NG20000X-HF」2隻を発注しており、1番船は2025年8月、2番船は同年第4四半期に竣工する予定だ。
風車の大型化に対応するため、より吊り能力の高いクレーンを搭載したSEP船の建造が進んでいる。ベルギーのヤン・デ・ヌールの3200トン吊SEP船“Voltaire”(COSCO造船建造)は2022年に竣工し、現在は英国沖のドッガーバンク洋上風力プロジェクトに投入され、GE製の13MW級風車277基の設置工事に従事している。また、ヴァン・オードがCIMCラッフルズに発注した吊り能力3000トン強のSEP船“Boreas”は今月14日に進水した。同船は2025年の稼働を予定しており、次世代型の20MW級風車の設置にも対応可能だとしている。