2024年4月15日無料公開記事洋上風力発電
日米、浮体式洋上風力分野で協力へ
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日本と米国は浮体式洋上風力分野で協力する。岸田文雄首相とジョセフ・バイデン米大統領が10日に発表した日米首脳共同声明「未来のためのグローバル・パートナー」で表明した。米政府が主導する浮体式洋上風力のイニシアチブ「フローティング・オフショア・ウインド・ショット」の協力者として日本が加わる。
同イニシアチブでは浮体式洋上風力発電のコストを70%以上削減し、35年までにメガワット時あたり45ドルを目標とする。費用対効果の高い技術開発や雇用創出、港湾インフラの調整を含めたサプライチェーンの拡大などを目指す。
共同声明では、経済産業省と米エネルギー省が2022年に設立した「クリーンエネルギー・エネルギーセキュリティ・イニシアティブ(CEESI)」を通じて、両国はウィンド・ショットに沿った世界的な野心に向けて協働する意図を有し、技術コストを削減、脱炭素化を加速し、沿岸地域社会への便益をもたらす革新的なブレークスルーを追求していくとした。また、米国は、日本の発電事業者らが3月に設立した「浮体式洋上風力発電技術研究組合」を歓迎するとした。