2024年4月3日無料公開記事洋上風力発電
モノパイル工場が稼働開始
JFEエンジ、年10万トン製造、岡山で
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JFEエンジニアリングは1日、洋上風力発電のモノパイル基礎を製造する拠点として岡山県笠岡市に笠岡モノパイル製作所を完成させ、同日に稼働を開始したと発表した。同製作所では最大で直径12m、板厚130mm、長さ100m程度、重量約2500トン/基のモノパイルの製造が可能。生産能力は年間約10万トンで、2025年度内に見込まれるフル稼働時には約400人の新規雇用が生まれるとしている。
稼働に先立ち、先月19日に竣工式を行い、地元自治体や関係官庁、JFEグループと建設工事関係者ほか約200人が参加した。
同製作所はJFEエンジニアリングの鋼構造物製作における主力工場である津製作所以来、約50 年ぶりの新設工場となる。長年、大型鋼構造物製造で培ってきた加工・溶接技術をベースとして、欧州で数多くのモノパイル製造実績がある最新鋭設備の導入、 JFEスチールから供給される大単重厚板の活用、同社と共同開発した高能率・高品質で世界最先端の溶接技術を融合し、モノパイルの製造に取り組むとしている。
竣工式典でのベンディングマシーン起動の様子