2024年1月30日無料公開記事洋上風力発電

浮体基礎の量産化手法を検証
東京ガス、妥当性確認、GI基金で

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 東京ガスは26日、浮体式洋上風力の浮体基礎の製造工程における量産化手法の検証のための試験を実施し、量産化手法の妥当性を確認したと発表した。同社は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション(GI)基金「洋上風力発電の低コスト化プロジェクト」の一環でプリンシプル・パワー社が買いは開発・保有するウインドフロート技術による浮体式基礎を用いて、浮体式基礎の連続製造に適した量産化手法の確立のための開発を実施している。
 開発では、浮体式基礎を各ブロックに分割して設計、各製造会社でブロック化した基礎を製造、ブロックを組立拠点に集約、1カ所の拠点での組立を行うことにより、造船所ドックに依存しない、汎用性の高い量産化を実現する。さらに、国内の高い技術力を有する造船会社などのサプライチェーンを活用することで、将来の浮体式洋上風力の大規模商用化を実現するために必要な、浮体式基礎の製造手法として有望な選択肢となり得るとしている。
 試験では、15MW級風車を想定したセミサブ型浮体式基礎の実スケールのモックアップの製作を通じて、組立拠点での各工程における作業性と品質管理要領の検証などを行い、量産化手法の妥当性を確認した。今後、開発成果を実海域での実証に活用し、早期の社会実装を目指すとしている。

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