2024年1月24日無料公開記事洋上風力発電
日本郵船に船橋シミュレーター納入
ダメン、洋上風力発電事業に特化
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オランダ造船グループのダメン・シップヤーズはこのほど、子会社のダメン・サービス社が日本郵船と洋上風力発電事業に特化したブリッジシミュレータの導入で合意したと発表した。シミュレータは秋田県に新設されたトレーニングセンターに設置され、今年4月1日に稼働開始予定。日本郵船は洋上風力発電設備の専門的なトレーニング設備として、活用していく方針だ。
同シミュレータは、海事シミュレーションプロバイダーのVSTEPシミュレーション社と共同で開発。昨年10月に試験を完了した。技術者や作業船の乗組員を対象とした訓練プログラムでは、洋上風力発電設備の操縦、乗組員の供給、メンテナンスに必要不可欠なスキルが習得できる。ダメン・サービス社と日本郵船は、秋田県の政府機関や教育機関と協力し、オフショア関連の人材育成に積極的に取り組んでおり、今回の設備導入もその一環だ。
今回の件について、ダメン・シップヤーズのバスティン・クッベアジア太平洋地域サービス・マネージャーは、「秋田でのフルミッションブリッジシミュレータの正式オープンは、アジア太平洋地域の洋上風力セクターにおける訓練と人材育成の水準を向上させる上で、大きな飛躍を意味する」などとコメント。また日本郵船の横山勉執行役員は、「設備の導入は、洋上風力発電分野における当社の卓越性へのコミットメントを示すものであり、一流の海事ソリューションを提供するダメン・サービス社の献身的な姿勢と一致するものだ」などとしている。