2023年4月27日無料公開記事内航NEXT

八戸/苫小牧フェリー航路50周年
川崎近海汽船、記念式典を地元で開催

  • X
  • facebook
  • LINE

八戸の式典で高梨選手を囲み記念撮影

 川崎近海汽船は、八戸/苫小牧フェリー航路の開設50周年式典を、25日に青森県八戸市で、26日に北海道苫小牧市で開催した。地元の港湾・物流関係者などが両会場合わせて約150人出席した。川崎近海の久下豊社長が式典であいさつし、「ダイヤの特徴に合わせたオーダーメイドの船を投入し、お客さまの利便性と快適性を追求してきた。これからも多くの方々に利用していただけるようにお客さまの声に耳を傾け、時代のニーズを取り入れていきながら次の時代に向けて進んでいく」と語った。
 八戸の式典では、24年4月に供用開始予定の八戸港新フェリーターミナルについて、久下社長が「2本のボーディングブリッジを備え、利便性も格段に向上する。ますますたくさんのお客さまに喜んでいただける」と期待を示した。来賓を代表し、八戸市の熊谷雄一市長、八戸港振興協会の澤藤孝之会長、三八五流通の泉山元社長、青森県の青山祐治副知事、東北運輸局の大釜達夫次長が祝辞を述べた。さらに、川崎近海汽船がスポンサーを務める女子スキージャンプの高梨沙羅選手がサプライズで登場し、久下社長に花束を手渡した。
 苫小牧の式典では、久下社長が2018年に発生した北海道胆振東部地震を振り返り、「全道が停電となる中、苫小牧港開発の非常用電源によって必要な電源を確保することができた。極東船舶企業には車両の積み込み作業や人員確保に努めていただいた。このように関係者の皆さまの多大なるご支援とご協力があったからこそ非常時にも通常どおりの運航を成しえた」と謝意を示した。来賓祝辞では苫小牧市の岩倉博文市長、苫小牧港開発の関根久修社長、北海道の浦本元人副知事、北海道運輸局の岩城宏幸局長があいさつした。
 川崎近海は地元への感謝を伝えるため、八戸市にアイススケートやアイスホッケーのグッズを、苫小牧市に小中学生向けの書籍を贈呈。50周年を記念して制作した動画も放映した。

苫小牧の式典で久下社長(左)と苫小牧市の岩倉市長

八戸/苫小牧航路に投入されている“シルバーエイト”

関連記事

  • カーゴ
  • Sea Japan 2024 特設サイト