2025年2月21日無料公開記事洋上風力発電
三井E&S造船とみらい造船がCTV紹介
風力発電展、函館どつくも初出展
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三井E&S造船はCTVなどPR
東京ビッグサイトで開催中の国際洋上風力発電展「WIND EXPO春2025」では造船各社が出展し、風力発電向けの製品やサービスを紹介している。三井E&S造船やみらい造船は洋上風力発電向け作業員輸送船(CTV)などを紹介。函館どつくも初出展した。
三井E&S造船は、独自の「SWATH(SSC)」船型のCTVや、統合操船装置などを出展ブースで紹介している。同社は洋上風力関連船舶で対象プロジェクトに応じた船型や仕様検討などの各種技術支援を手掛けるほか、統合操船装置などの相談、関連船舶の接舷時・航行時の性能評価や稼働率評価といった各種特殊オペレーションの解析・評価など、幅広く技術相談を受けている。
みらい造船は今回、提携しているシンガポールのエンジニアリング会社ラグナー・エナジー・ソリューションとUAE造船所のAPTグローバルと共同で出展。自社開発のCTVなどとともに、洋上風力向けで実績を持つこれら海外企業の特殊船や架台などについても「日本国内の風力発電向けの需要に対応して、紹介していきたい」(木戸浦健歓社長)としている。
函館どつくは北海道企業の共同出展ブースに参加し、函館造船所と室蘭製作所の設備や事業について紹介している。同社は室蘭製作所で、風車ブレードをSEP船で運搬するための架台などの製作を行っている。また、室蘭市が洋上風力発電関連産業の拠点化を目指す中で、官民協議会「室蘭洋上風力関連事業推進協議会(MOPA)」に同社も正会員として加盟している。北海道などで洋上風力が拡大するうえで、地域最大の重機械メーカーとして各種の工事需要を取り込んでいきたい考えだ。
またJFEグループの共同ブースではジャパンマリンユナイテッド(JMU)のセミサブ式浮体や浮体量産技術などが紹介されている。