《緊急調査第３弾：コロナショック③》
新造船市場、対面自粛で交渉難航続く
海外向け激減、マーケティングにも影響大

　新造船市場では、コロナ禍による移動制限などで新造船商談やマーケティング活動に影響が生じている。昨年は日本の造船所の新造成約に占める海外船主向けの比率が約１割にまで激減するなど、移動制限の影響が顕著に表れた。船の陳腐化リスクが発注の足かせとなる中、本来進めるべきマーケティング活動が思うように進んでいない状況もある。造船所は、操業調整や昨年後半以降のロット案件の受注などもあり、2022年納期...