《連載》次代への戦訓
英国出張を契機にシップブローカーの道に
エピックガス／テイラー・マリタイム取締役駐日代表　望月良二氏②

　私は大学卒業後の1977年に材木ブローカーの泰生海事に入社した。当時は第一次オイルショック後の不況で就職先がどこにもなく、たまたま親が泰生海事の社長と知り合いだった縁でどのような仕事かも分からずに入社した。 　私が入社したのは泰生海事がちょうど船主業に乗り出した時期だった。できたばかりの船主部門に配属され、右も左も分からないまま船社出身の上司の指示どおりに仕事を始めた。6000トンぐらい...