《連載》マーケットを読む！⑮＜ケープサイズ＞
中国需要が牽引、日本も回復の兆し
日本郵船　太田千秋製鉄原料グループ長

　―　新型コロナウイルス感染拡大のケープサイズ市況へのこれまでの影響は。 　「鉄鉱石の荷動きは積み地のブラジルの雨季の長期化でコロナ感染拡大前から不調で、そこに各国のロックダウンによる鉄鋼ミルの減産や電力需要の減少が追い打ちをかけた。その影響で６月頃まで荷動きが大きく落ち込んだが、７月以降回復してきた。中国が国内のインフラ投資で鉄鉱石の輸入を本格的に再開したことが最も大きい。中国の需要を背...