2024年10月3日無料公開記事洋上風力発電
洋上風力やCCSの最新技術紹介
スマートエネルギーWEEK、幕張で開催
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第22回スマートエネルギーWEEKが2日に幕張メッセで開幕した。同展示会の一環としてWIND EXPO[秋]〜第14回[国際]風力発電展が開催され、各社が洋上風力発電分野などに対する最新サービス・技術を紹介した。また、今回は特別企画として〜CO2の分離・回収・利用・貯蔵技術展〜CCUSワールドが開催され、川崎汽船や三菱重工業などがCCS(CO2回収・貯留)/CCUS(CO2回収・利用・貯留)に関する取り組みや技術を紹介した。会期は4日まで。
風力発電展では東京汽船や五洋建設、東洋建設など洋上風力関連事業に取り組む企業や、日本風力発電協会などの業界団体らが多数出展している。CCUSワールドでは川崎汽船や三菱重工のほか、JX石油開発やIHI、大阪ガスなどが出展している。
初日に行われた風力発電展の基調講演では、「我が国における風力発電の政策と展望」と題し、資源エネルギー庁の古川雄一風力政策室長が洋上風力政策の現状について、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)再生可能エネルギー部の三枝俊介風力・海洋ユニット長が洋上風力に関するNEDOの取り組みについて紹介した。古川室長はGXに関する政府の動きや再エネ導入目標や再エネ海域利用法に基づく洋上風力の進展について説明したうえで、浮体式洋上風力の普及に向けた政策の方向性について語った。「日本の領海・排他的経済水域(EEZ)は世界第6位で、広大な市場を持っている。海外からの投資を引き付けるという意味でもEEZへの洋上風力拡大は非常に重要だ」(古川室長)。