2024年8月9日無料公開記事洋上風力発電
ポルトガル沖浮体式洋上風力に参画
東京ガス、先進的O&M手法の習得目指す
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東京ガスは6日、ポルトガルの浮体式洋上風力発電事業に参画すると発表した。ポルトガルで稼働中の「ウインドフロート・アトランティック」を運営するウインドプラスへの投資について、売主のオーシャン・ウインズ社と合意した。東京ガスは今回の事業参画を通じ、浮体式洋上風力発電の操業経験を蓄積し、特にデジタルや次世代技術を駆使した先進的なO&M(運転保守)手法の習得を目指すとしている。
これにより、東京ガスは2020年5月に出資したプリンシプル・パワーの共同株主であるオーシャン・ウインズとの共同事業者となり、海外浮体式洋上風力発電事業に初めて参画する。今回の投資でウインドプラスへの出資比率は同協ガス21.20%、オーシャン・ウインズ65.17%、レプソル13.63%となる。
同浮体式洋上風力発電所はプリンシプル・パワーが開発したセミサブ型の浮体式基礎システム「ウインドフロート技術」を採用しており、8MW級風車3基で2020年7月から商用運転している。
東京ガスの木本憲太郎副社長は「ウインドフロート・アトランティックへの事業参画によりオーシャン・ウインズとの協力関係を更に強化できることを大変心強く思う。今後、この事業参画で得られた知見を活用しながら、浮体式洋上風力の国内での大規模商用化に向けて取り組んでいく」とコメントした。
東京ガスは、日本ではプリンシプル・パワーの浮体式基礎技術を用いて国内における浮体式洋上風力はつでんを早期に実現することで、国内関連産業の活性化に貢献するとともに、カーボンニュートラル社会の実現を目指すとしている。