《連載》アジアマネー＜下＞
調達拠点でシンガポール浮上
アジアへの良好なアクセスで

　「ここ１〜２年、欧州船主が資金調達を主な目的としてシンガポールに拠点を開設する動きが見られる」（金融関係者）。アジアマネーにアクセスする拠点として、シンガポールの存在感が高まっている。 　「欧州船主はファイナンス・ソースを拡大したい意向が強い。コスト競争力のある資金調達先を確保したいこと、欧州銀の融資引き締めで苦労したかつての記憶が生々しく資金調達源を広げたいことが背景にある」（同）。...