2023年11月24日無料公開記事内航NEXT

内航船でSVOと低硫黄C重油混合
エスオーシー物流、国内初

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 住友大阪セメントグループの内航オペレーターのエスオーシー物流(東京都千代田区、寺西達明社長)は21日、499総トン型貨物船“祥暉丸”で低硫黄C重油と不純物を取り除いた植物油(SVO)の混合燃料を使用した運航に成功したと発表した。SVOと低硫黄C重油の混合燃料の使用は国内初。
 今回の取り組みは国土交通省による船舶のバイオ燃料の利用に関する調査事業の一環として行われた。9月25日と10月12日にそれぞれSVOを10%と24%添加した混合燃料を補油。1カ月運航し、エンジンの燃焼性などに問題ないことを実証した。
 エスオーシー物流は「SVOはエステル化処理や水素化処理を行わないため、他のバイオ燃料と比べて一層のCO2削減効果と低コスト化が期待できる。住友大阪セメントグループである当社は、環境に優しい持続可能な社会の発展に貢献できるよう、全社一丸となってカーボンニュートラルに取り組んでいく」としている。

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